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執筆者の写真つなぐ寺 事務局

(受け付け終了)心静かに仏様と向き合う時間 當麻寺中之坊で秘仏拝観と写仏体験

更新日:2022年12月26日


飛鳥時代の創建とされ、数多くの貴重な建造物や仏像が守り伝えられてきた奈良・葛城の古刹、當麻寺(たいまでら)。その塔頭寺院である「中之坊」で、普段は非公開の聖徳太子像を拝観し、仏様の姿を筆で写す「写仏」をじっくりと味わう特別企画を開催します。古くからその優美な姿が愛されてきた二上山のふもとで、心静かな時間を過ごしてみませんか。


お申し込みはこちら。(※受け付けを終了しました)


當麻寺は聖徳太子の弟である麻呂古親王が612年に建立した「万法藏院(まんぽうぞういん)」がルーツとされ、親王の孫に当たる當麻国見が現在地に移したとされます。白鳳時代の弥勒如来坐像(国宝)が残るなど、その歴史の深さを今に伝えています。

深い歴史を持つ當麻寺の境内


當麻寺でよく知られるのは「中将姫(ちゅうじょうひめ)」の伝説。天平時代に藤原豊成の娘として生まれた女性で、継母からつらく当たられたエピソードや、一夜にして「當麻曼荼羅」を織り上げたという説話が信仰につながっています。當麻曼荼羅はその後も広く親しまれ、後世の写本が當麻寺の本尊としてまつられています。

中将姫ゆかりの塔頭・中之坊


中之坊はその中将姫が出家得度したとされる塔頭。「剃髪堂」では、姫を導いた「導き観音様」の像を本尊としておまつりしています。

剃髪堂


堂内の様子


また太子殿(普段は非公開)には、法隆寺に伝来し江戸時代末期に中之坊に移された「御愛(おんあい)太子像」が安置されます。二歳の「南無仏太子像」や十六歳の「孝養太子像」は各地に残りますが、こちらはなかなか目にすることの少ない「七歳」の貴重な姿です。

聖徳太子をまつる太子殿


そんな中之坊では2005年、境内に「写仏道場」を開きました。お経を写す「写経」のように、紙に薄く描かれた仏様の姿を筆でなぞって描き上げる「写仏」。中之坊の松村實昭(じっしょう)院主(住職)は写仏について「描くのは仏像ではなく仏様そのもの。仏様と心を通わせて一体となる『修行』なのです。絵の出来不出来は気にせずに、筆の運びを仏様に委ねてください」と呼びかけます。

中之坊の松村實昭(じっしょう)院主


今回の企画では、まず太子殿にて松村さんが寺の歴史や写仏の心得などについてお話くださいます。その後、秘仏の御愛太子像にお参りいただきます。

聖徳太子七歳像(通称・御愛太子) 鎌倉時代(特別公開時の写真です)


その後、剃髪堂での勤行にお参りいただき、導き観音様に間近でご拝観いただく時間もあります。

十一面観音像(通称・導き観音) 平安時代 重要美術品


當麻寺の魅力の一つは、東西両方の塔が古代から伝えられていること。国の名勝に指定されている庭園「香藕園(こうぐうえん)」では東塔(国宝)を借景とした美しい景観を目にすることができます。


庭園「香藕園(こうぐうえん)」から東塔を望む


その後、写仏道場に移動。道場には當麻曼荼羅の写しが掲げられており、松村さんがその信仰についてご説明くださいます。それぞれお好きな仏様を写仏していただきます。

写仏する仏様は「導き観音」「阿弥陀如来」「不動明王」など8種類からお選びいただけます。ご希望の方は「般若心経」「称讃浄土経」の写経をお選びいただくことも可能です。

落ち着いた雰囲気の写仏道場


写仏道場は、さまざまな画家が奉納した「絵天井」も有名。写仏の途中でふっと息を抜いて、天井を見上げてみるのもすてきです。

写仏道場の美しい絵天井


写仏後は自由解散とします。終了時間を気にすることなく、心ゆくまで仏様と向き合ってください。

写仏した仏様は、お寺にご奉納いただいても、お持ち帰りいただいても結構です。300年以上の歴史を持つ奈良筆の老舗「あかしや」特製の筆もお持ち帰りいただけます。

筆で仏様の姿をなぞる写仏


《概要》

日程:2023年1月14日(土) 10:00~12:00ごろ

場所:當麻寺 中之坊(奈良県葛城市當麻1263、近鉄南大阪線「当麻寺」駅から徒歩約15分)

参加費:4000円(中之坊拝観料、写仏セットを含む) 

申し込み締め切り:12月25日

定員:30名(応募多数の場合は抽選)


《当日スケジュール予定》

10:00     當麻寺中之坊で現地集合

10:00~10:30  太子殿で松村さんのお話、御愛太子像拝観

10:30~11:00  剃髪堂で勤行、導き観音像拝観、庭園拝観

11:00~12:00  写仏道場で写仏

※写仏後は自由解散とします。12:00以降も写仏を続けていただいて結構です。

※當麻寺の金堂や本堂の拝観はいたしません。ご希望の方は解散後、各自でお参りください。


《申し込み方法》

受け付けフォームに必要事項をご記入し、お申し込みください(※受け付けを終了しました)

※定員は30人。申し込み多数の場合は抽選で参加者を決めさせていただきます

※当選された方には12月26日頃に事務局より参加費お振り込みについての返信をお送りします。お支払いは郵便振替になります。入金確認後、申し込み確定とさせていただきます。

※キャンセルのご連絡もEメールでお送りください。1月7日以降のキャンセルに伴うご返金はできません。


《注意事項》

・お寺の境内は高低差がございます。足元にご注意ください。

・新型コロナウイルスの感染状況により、予定が変更になることがあります。

・新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当日の体調が優れない方、風邪のような症状がある方はご参加をご遠慮ください。当日、集合時に体温を測定させていただきます。発熱されている方は、ご参加をお断りすることがあります。

・当日はマスクの着用をお願いします。

・ご記入いただいたメールアドレスなどの個人情報は、本イベントのご連絡・運営に利用するほか、毎日新聞社および「つなぐ寺」のご案内に利用することがございます。

・イベントの模様は「つなぐ寺」のWebサイト、広報物等で使用させていただく可能性がございます。

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